ライディングテクニック上達法

極低速走行における足つきのタイミング

技術レベル 3 ★★★☆☆

Q:私は身長162センチ体重72キロのライダーです。
今度バイクを買い替えましたが、 跨ってかろうじて両足のつま先がやっとつくほどです。
特に渋滞の上り坂で前の車がゆっくり走っている時など、
どのタイミングで足を着いたら良いのか迷います。

また厚底ブーツなどの広告も雑誌で見たことがありますが、
選択肢のひとつでしょうか。

A:足を着くタイミングの問い合わせですが、出来るだけ極低速域ではバランスをとり、
停止寸前で足を着くのが理想です。
教習所で一本橋などのバランス練習をする理由は実はここにあります。

絶妙なバランスの上で走るバイクと言う乗り物は、
速度が遅くなるほど不安定になり、動きが止まると倒れてしまいます。
わずかにバランスを取るためには、極低速でも走っていなければならないのです。

極低速でのバランスは、教習時に一本橋を練習した際に覚えたように、
1)強力なニーグリップを行いながら、
2)アクセルワーク、クラッチワーク、そしてリアブレーキを微妙に操作しながら駆動力を制御し、
3)かつ左右のステップワークでバランスを保ちます。

ところが、足を着くためにステップから早く足を離してしまうと、
1)のニーグリップを崩し、2)駆動力を与えられなくなり、
3)ステップワークでのバランスも取れず、
つまり、極低速でのバランスが保てなくなってしまうのです。

ですから渋滞時のような極低速バランスを要する場所では、
あえて足を付かずにバランスに集中し、
停止する寸前に初めて足を着くようにします。
また、このライディング方法を日頃行わないと、
基本的なバランス感覚がいつまでたっても上達しません。

教習所の問題は、一本橋というライディングにおいて重要な練習をさせておきながら、
その目的や、役に立つ状況を説明しないことにあります。
実は一本橋の練習は、日常のライディングの中でとても役立つ練習なのです。

一本橋の練習は、路面の白線や排水溝のふたなどを使えば、
街中や駐車場などでも練習ができます。
とにかく、何でもすぐに足を出して転倒に備えるのではなくて、
安全で直線の状況でいいので、足を出したいのを我慢する練習をやってみてください。
きっと、練習以上に得るものが多いと思います。

ただ、ご指摘の傾斜のある路面のようなところでは、
足を着く方向の路面が下がっていないかを十分に注意する必要があります。
中途半端に両足のつま先でバイクを支えることを考えるよりは、
良好な路面を探す前提で、片足全面でしっかり支えてしまうのも方法です。

厚底ブーツは足つきに大変効果はありますが、
操作性を阻害しないかどうか、ショップでためし履きをし、
ブレーキ操作や、ギア操作に影響ないかを確認してください。

 

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記事投稿日:2019/05/08
カテゴリ : ライディング上達法 低速走行・小旋回