ライディングテクニック上達法

雨天やウエットな路面のライディング法

重要レベル 2 ★★☆☆☆

Q:今日少しですが、小雨の中を走りました。
雨で路面が濡れているからなのか、
もしくはそのためにフォームが硬くなっているのか、
ゆるいカーブでも滑っているような感覚になりました。
また、低速コーナーで少しだけですが後輪が滑りました。
晴れの日にはそんな経験はないのですが、
雨になると体が硬くなっているみたいです。

A:ドライな路面状況でも、
ある程度の速度で旋回すると、
実は体感できない程度で
タイヤは外側へ滑っています。

路面がウエット状態だと、
低い速度域でもスリップしやすく、
しかもその幅が大きくなるため、
滑っていることを体感しやすくなります。

そして恐怖感からくる上体の硬直は、
万が一の予期せぬ車体挙動に対応できず、
さらに恐怖感を大きくします。

これを防止するためには、
まず恐怖感を感じない程度まで速度を落とすこと。
そして、リーンウィズやリーンインのフォームで、
なるべく車体をバンクさせずにコーナリングすること。

もうひとつは、下半身に強く力を入れる、
すなわちニーグリップに力を入れることで、
人車一体が図れ安貞するとともに、
上半身の力が抜けハンドルをフリーにすることができます。

逆に上半身の硬直は、正しいハンドリング、
すなわちセルフステアを阻害する原因となり、
バイクの旋回性を引き出しにくくなります。

曲がりづらいので、よりバンクさせる・・
バンク角が大きいから、タイヤがスリップしやすくなる・・
スリップすると怖いので体が硬直する・・
という悪循環につながります。

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雨天走行は、恐怖を感じない速度で走ること、
そして、なるべく車体をバンクさせずにコーナリングすることが大切

低い速度域でもスリップ感を感じているのであれば、
タイヤを疑ってもいいかもしれません。

現在装着されているタイヤが、
摩耗で排水性を高めるためのタイヤ残存溝が
浅くなっていたり、経年劣化で固くなっていた場合、
滑りやすくなります。
一度、タイヤの「生年月日」をご確認ください。

タイヤの側面には4ケタの数字が
記載されているはずです。
たとえば「1306」と書いてあれば、
それは2006年の13週目、
すなわち4月頃に製造されています。

もし、バイクに装着されているタイヤが
5年以上であれば、溝が残っていても
思い切って交換することをおススメいたします。

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この場合(「0214」)、2014年の第2週目(1月)であることが分かる

いずれにせよ、ウエット時は滑りやくなります。
恐怖心に打ち勝つ精神論で解決しようとせず、
十分にスピードを落とすこと、
バンクをなるべくさせないことなどが重要です。

 

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記事投稿日:2019/09/03
カテゴリ : ライディング上達法 ライディング全般