ライディングテクニック上達法

ヒジの使い方でコーナリングフォームを改善するには?

技術レベル 2 ★★☆☆☆

Q:走りながら自分のポジションをチェックしていたのですが、
右コーナーのときにヒジ が張って上半身が残っていることに気付き、
知人にヒジの位置について聞きましたが、
「脇を締めてヒジを身体に近づけるのではなく、上半身をひねり、
顔をコーナー方向に向けてみては?」
と言われ、やってみると気にする事がなくなりました。

今まではコーナーに対し、車体のバンクとともに
上体を旋回方向に横へ傾けているだけだったのですが、
どれが正しいポジションなのでしょうか?

A:コーナリング時はステアリングが旋回方向に切れていきますので、
上体をそのまま にしていると、旋回側のハンドルが上体に近づき、
腕が突っ張り窮屈になっていきます。
つまり、自然なステアリングの切れを止めてしまうのですね。
それでも無理やりコーナリング続けると、
上体が残ったままのリーンアウトになってしまいます。

これを防ぐためには、ご友人のアドバイスの通り、
切れていくステアリングに合わせ、
上体すなわち肩のラインをハンドルラインに合わせ回転させ、
平行になるように追従させていきます。
脇を締めるというよりも逆に脇を開け、
旋回側のヒジを腹部横側に引き抜いていくイメージでステアリング操作を行います。
つまり、上体を傾けて荷重(体重)移動しながら、
かつ上体(肩)を捻っていくという2つの動き、
3次元的な上体の使い方が必要になるわけです。

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脇を開け旋回側のヒジを腹部横側に引き抜いていくイメージでステアリング操作する

この確認のために、室内でできるフォームチェックをお教えします。

イスに腰掛け背筋を伸ばし、足を床から持ち上げてください。
そして、両手をハンドルを握っているように前方に突き出し、
ライディングポーズをとり、背筋を伸ばしたまま左右のどちらかに上体を傾けます。
両腕、両ヒジ、両手それぞれを結ぶラインが、上体が傾きに合わせ同時に傾いてきます。
この時、傾けた側のお尻の尾てい骨1点で体重を支えているのを感じてください。
これが、実際のライディングでの体重(荷重)移動であり、
コーナリングではこの感覚を大切に実践していただきたいのです。

今度はそのまま背筋の傾きを変えず、
両肩のラインを約45度ほど傾斜方向にひねってみてください。
そして、首から上頭だけをさらに45度以上捻り、
顔が真横から後方を向くようなフォームを取ってみてください。
当初と同じように、片側のお尻1点でバランスを取って、上体を支えていますか?
このフォームは、コーナリング時のフォームイメージや、
シートへの荷重感覚の確認に役立ちます。

転倒の心配もなく、いつでもできる練習なので、
左右とも行ってフォームを固めてみてください。

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傾けた側の尾てい骨1点で体重を支えているのを感じてみよう!

 

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記事投稿日:2019/05/14
カテゴリ : コーナリング ライディング上達法