ライディングテクニック上達法

前後ブレーキの配分割合の正しい解釈とは?

技術レベル 4 ★★★★☆

Q:ブレーキの配分割合の部分で
フロント、リア共に100%と言うのは、
具体的にどういったことなのでしょうか?
自分の解釈としてはフルブレーキングを頭に描いてしまい、
ロックしてしまうのでは?と考えてしまいます。

A:バイクの制動能力はフロントの方が高いのはお分かりですね?
例えば急制動時には、圧倒的にフロントブレーキの能力に頼るわけです。
制動能力で言えば、フロントブレーキはリアの数倍はあります。
これが、前70(80)%:後30(20)%
なんて表現するわけです。
しかしこれは機械としての制動能力の比率であって、
これを勘違いした人たちが操作の入力加減として
この比率で行うようにと言うものですから、
話が誤解されてしまうのです。

そもそもフロントに比べ
30(20)%しかないリアブレーキ制動能力を、
30%の入力加減で操作するわけですから、
全く能力を生かせなくなるわけで、
ゆえにほとんどのライダーはリアブレーキを使えていません。
たとえ前後70%:30%の制動能力でも、
その能力をフルに(100%)使えるように
入力操作できるのが理想だということです。

そのためにはブレーキ練習において、
制動限界であるロック状態を経験しなければ、
当然100%の限界点が解りません。
100%のロックの瞬間の感覚を知ることで、
日頃の万一の時の安全マージンが約束されるわけです。

時速30km以下の遅い速度でいいので、
急制動で意識的にブレーキをロック状態に、
ABS装着車であればそれが機能させてみてください。
その瞬間の車体の挙動変化を体で覚えるのです。
リアブレーキがロックした場合は、
そのままブレーキペダルを踏み込み続けて構いませんが、
フロントブレーキがロック状態になった場合には、
ブレーキレバーを少しリリースし、
タイヤがグリップを回復したら
再び引き込んでいく操作を連続的に行います。

111
フロント・リアブレーキとも、100%の能力を使えることが理想

 

いつまでたっても走りに自信が持てないライダー必見!初級を脱却したいライダーへ!
「DVD」で「メールサポート」で「ライブ参加」で、 ライディング上達の“3ステップ”で上手くなる!

ツーリングで一目置かれるカッコいいライディングを実現する
教習所では決して教えてくれなかったライディングテクニック習得法!

basic_top

記事投稿日:2019/08/03
カテゴリ : ブレーキング ライディング上達法