ライディングテクニック上達法

【ブレーキング法】市街地ブレーキ操作関連(3件)Q&A

今回は大きく重たいハーレーの車体を
制約多い市街地でも自在に操り走行する
ブレーキの操作方法に関する質問3件をご紹介、
その解答、解決方法について説明します!

ハーレーの大きな車体をコントロールするには、
ブレーキング技術習得が近道ですが、
どう使ったらいいのかわからないという、
市街地走行での悩みや苦手に関するご質問に回答しながら
ブレーキング技術の上達法や、
リアブレーキ特有の便利な機能などを紹介していきましょう!

【ブレーキング法】市街地ブレーキ操作関連(3件)Q&A

1.リアブレーキとアクセルを同時に使う技術とその場面とは?

質問/
リアブレーキを働かせながらアクセルも開ける
という技術があることを聞きました。
どのような時に使う操作方法なのでしょうか?

回答/
アクセルリアブレーキの同時利用は、
主に低速ターン低速バランス走行に、
積極的に用いるテクニックです。

中高速コーナリング時は、
ある程度アクセルを開けながら
旋回・コーナリングすることが可能です。
アクセルを開けることで、
そのエンジン駆動力により
リアタイヤに積極的に荷重をかけ、
タイヤと路面の接地性を高め、
十分なグリップ力を得ることができます。

また、ある程度の中高速コーナリング時は
車体に大きな遠心力が働くため、
リアサスペンションに適度に荷重がかかり
仕事を行います。
その路面からの反作用として
リアタイヤを路面に押し付け、
さらに良好なグリップ力を発揮します。
そして何より、速度が出ていることで、
十分な速度慣性力や、
ホイールやエンジン回転部分の
ジャイロ効果で車体を安定させるので
突然の失速による転倒リスクは小さくなります。

一方、ヘアピンカーブUターンなどのように
旋回速度が遅い時は、
不用意にアクセルを大きく開けることができません。
ハーレーや大型バイクの強大なエンジンパワーを
低速域かつローギアの状態で
アクセル操作でコントロールするのは
とても難しいからです。

かつ低速旋回時には
車両に大きな遠心力が働かないため
十分な後輪荷重が得られず、
また慣性力ジャイロ効果も小さいので、
不安定かつ失速による転倒の可能性も高まります。
これを回避するために、
低速域でのバイクの取り扱いに
「アクセル開度一定固定+リアブレーキによる速度調整」
というテクニックが有効になるわけです。

特にリアブレーキには減速・停止
といった制動機能だけでなく、
旋回・コーナリング中の
旋回速度を微調整する速度調整機能
車体を安定させる車体安定機能があります。
それらを低速旋回・コーナリングに積極的に使うことで、
車体の安定を感じ取ってみてください。

2.S字ワインディングで私の後に車が数珠つなぎとなってしまう

質問/
近所に海岸沿いの舗装道路があり、
S字カーブの連続で交通量も多いです。
カーブでは私のバイクの後に
数台の車が数珠つなぎとなってしまいます。

回答/
他の車両の流れに乗ることが
できていないと言うことは、
たとえそれが制限速度を守っていたとしても、
危険運転となってしまうことがあります。
質問からは走り方に
メリハリが足りないのではと察します。

まず、カーブに進入する際には、
フロントブレーキを積極的に使い、
しっかりと減速・制動したいものです。
カーブ進入のたびに減速を繰り返すわけですが、
その度にいたずらに制動距離を伸ばしてしまうと、
アクセルを開けている時間、
十分な加速をする時間が減少してしまうため、
走りのペースが上げられないことになります。

S字カーブの連続とは言え、
カーブとカーブ間には必ず
それらカーブを結ぶ直線が現れます。
その短い直線それぞれでの
バイクらしい加速及び減速が、
総合的にペースを上げる機会となります。

ことブレーキング技術の差が、
大きなペースの差になって現れるものです。
ブレーキング技術が乏しいと、
必要な場面で安全に
アクセルが開けられないのが問題となるのです。
このような小さなS字カーブが連続する
日本特有のワインディングにおいては、
旋回技術以上にしっかり加速、減速できる、
バイクらしいメリハリが重要になってくるのです。

実践的なブレーキング練習方法について言えば、
一見地味なブレーキング練習。
しかし、ほとんどの初級ライダーは、
このブレーキングを練習していないので
車体をコントロールできていません。

一方、上級者は例外なくブレーキングが上手いです。
どんな状況下でも、安心して停止、
あるいは速度を落とす技術が身についているからこそ、
安心してアクセルを開けることができるのです。

ブレーキングの練習は広い空き地がなくても、
公道で日常的に練習ができます。
もちろん、周囲の安全確保が前提ですが、
前方が赤信号や一時停止の場合は、
すべてブレーキング練習のチャンスになります。

私も上達のために練習を始めたころは、
信号のたびに急制動の練習をしていました。
漠然とした練習では意味がないので、
必ず停止目標を定めて練習していました。

ブレーキング開始時の速度を変えながら、
つまりは制動距離を都度想定しながら、
フロントブレーキだけ、リアブレーキだけ
そして両方を使ってそれぞれ練習しました。

安定するようになってきたら、
ハンドルから左手を離して
そこで、加速と減速を連続で繰り返してみました。
前後方向の慣性力の連続変化の対処には、
必然的に下半身でのニーグリップで
上体を支えることが不可欠になります。
この加速・減速を、
左手を離しアクセル操作の右手だけで行うと、
強制的にハンドルに力を加えることができないため、
とてもいい練習になりました。

あなたも上級者を目指すには
そんな風に短い制動距離で
正確に安定して停止できるように、
街中でブレーキング練習を繰り返してみてください。
ブレーキング練習は他のどんな練習よりも、
上達効果かつ安全性が高まることを保証します!

3.停止する前に足を出して備えてしまう

質問/
減速停止時は、できるだけ
リアブレーキで停まるようにしていますが、
フラつくことが多く停止する前に
足を出して備えてしまいます。

回答/
停止時に早くから足を出してしまうクセに
気づいているだけで、もう上達は
目の前まで来ているといえます。
無意識のクセを直すのは簡単ではありませんが、
継続は必ず力となるので
安定して停まれるように、
信号停止、交差点などの一時停止などの
機会を練習の場に利用してください。

なお、車体を安定させるためには、
停止直前にリアブレーキを中心に
使用することになりますが、
まだ速度が時速10kmを上回るような状況では、
フロントブレーキを積極的に使って
効果的に減速したいものです。

フロントブレーキを使う一番の理由は、
ダラダラと減速をしないで、
制動距離を短くすることです。

多くの初心者ライダーは、
フロントブレーキを十分に使った
効果的な減速ができないため、
制動距離が長くなる割に
安定した停止ができません。
このダラダラとした減速は
かえって車輪への荷重を弱め、
結果としてフラつきやすくなるのです。

なお、安定した減速停止には
強力なニーグリップは不可欠で、
停止直後でも数秒足を着地せずにすむほど
安定した減速停止ができるので
ぜひそれを目指したいものです。

 

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記事投稿日:2020/05/19
カテゴリ : ハーレー・ライディング ブレーキング ライディング上達法